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浦和レッズ、井上黎生人が味わったどん底の日々。だからこそ「僕は気がすまない」自信を取り戻すためのこだわりとは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグの第35節、横浜F・マリノス対浦和レッズが30日に日産スタジアムで行われ、0−0の引き分けに終わった。連勝とはならなかったものの、マチェイ・スコルジャ体制となって初の2試合連続無失点を記録した浦和だが、井上黎生人は「残り試合を全部、勝ち切らないと」とチームと自分自身を鼓舞した。(取材・文:石田達也)

CBのポジション変更の意図

井上黎生人
【写真:Getty Images】

 勝ち点42で並ぶ12位の浦和レッズと13位の横浜F・マリノス。浦和にとってはマチェイ・スコルジャ監督体制後、初の連勝と3ポイントを積み重ね残留を勝ち取りたかった一戦だったが、スコアレスドローに終わった。

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 不動のセンターバック(CB)のマリウス・ホイブラーテンを出場停止で欠き、代わりに佐藤瑶大が入り井上黎生人とコンビを組む。

 この2人が同時にピッチに立った試合は10月5日の第33節のセレッソ大阪戦以来だったので久しぶり感はそれほどないが、通常であれば井上が左CB、佐藤が右CBでプレーするところ、この日はポジションを入れ替えての起用となった。

 井上は「(今週の)早い段階で監督から『これでいくぞ』」と立ち位置が決まったことを話すと「(佐藤)瑶大はキックが上手なので左でも対角に蹴れる。僕はどちらかというと対角に蹴るより、同サイドに運んで縦パスを刺し込むことが得意なので、それが上手く出たと思います」と攻撃の形を作れたことに手応えを感じていた。

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