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借りパク注意! レンタル先で大活躍中のJリーガー10人。来季はどうなる? 環境を変えて輝く男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:木村勇大(きむら・ゆうだい)

木村勇大
【写真:Getty Images】

生年月日:2001年2月28日
保有元クラブ:京都サンガF.C.
レンタル先クラブ:東京ヴェルディ(レンタル期間:2024年2月~2025年1月)
2024リーグ戦成績(レンタル後):34試合10得点1アシスト

 2024シーズン開幕前に東京ヴェルディが京都サンガF.C.からレンタルで獲得した選手は2人いるが、いずれも“当たり”補強だったと言えるだろう。1人は高精度の左足を持つ山田楓喜、そしてもう1人はJ1リーグ34試合の出場で10得点1アシストをマークしている木村勇大だ。

 関西学院大学から2023年2月に京都へと加入した木村は、同年8月にツエーゲン金沢へとレンタル移籍。J2リーグで10試合1得点と、それほど大きいインパクトを残すことができなかった。

 だが、今年2月にレンタル移籍で加入した東京Vで、木村のストライカーとしての才能は一気に開花した。185cmの長身ながら足下の技術に優れていて、ポストプレーや裏抜け、パワフルなドリブルと多彩なプレーができるのが特長。利き足は右足だが、逆足でのシュートも得意だ。

 一時はチームのシステム変更のあおりを受けてリーグ戦10試合ノーゴールと苦しんだ時期もあったが、シーズンを通して見ればおよそ3試合に1点のペースでゴールを量産しており、点取り屋としては十分合格点を与えられる数字だろう。スランプに陥り、もがき苦しみながらも窮地を脱した経験は、23歳の万能型FWをより強く成長させるはずだ。

 20年ぶりとなるJ1残留を決めた東京Vの攻撃の柱となった木村。東京Vとすれば、山田と併せて京都から引き抜きを狙いたい逸材である。自身初の2桁得点を達成した2024シーズンは、さらなる飛躍の序章に過ぎないのかもしれない。
 

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