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Jリーグ 6日前

「下回るなら僕はいらない」横浜F・マリノス、小池龍太が背中で示した「基準」。苦しい現状…。だからこその役割【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

唯一崩された場面に対して小池は…

 後半には関根貴大が右から左に回ってきたが、小池はほとんど仕事をさせなかった。浦和は63分に2枚替えで、FWチアゴ・サンタナと同時に原口元気を送りこむ。その時点では松尾が再び左サイドで小池とマッチアップしたが、終盤に中島翔哉が投入されたところで、原口が左に回ってきた。

 しかし、小池が「ああいう選手に、どのぐらい詰めるかとか、どうやってボールを持たせるか。縦はそこまで警戒しなかったですけど、うまく対応できたのかなと思います」と振り返るように、基本的にカットインを狙ってくる原口に危険な形でなかなかボールを持たせなかった。

 ほぼ唯一、決定的なシーンを作られたのが89分だった。中島のドリブルを起点に、外側でボールを持った原口に対して、小池が縦を切るが、そこから右ウイングの水沼宏太に受け渡す形になり、中央まで進出した原口の縦パスから逆サイドの二田理央に背後を取られてしまったのだ。

 そこから折り返しをサンタナに押し込まれたが、二田の体がわずかにラインを出ていたという判定でオフサイドに。VAR確認でも判定は変わらなかった。

 小池は「ふわっとしたボールでチャンスメイクされました」と認めながらも「ああいうシーンをなるべく作らせないように、外側でボールを持たせてカットインさせながら、後ろにボールを出させるとか。すごいスピードがある選手ではないので、縦はそこまで警戒しなかったですけど、うまく対応できたのかなと思います」と主張する。

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