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Jリーグ 6日前

「下回るなら僕はいらない」横浜F・マリノス、小池龍太が背中で示した「基準」。苦しい現状…。だからこその役割【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

右SBに回った小池が意識した「駆け引き」とは?

 立ち上がりは4-2-1-3の右ボランチだったが、開始わずか6分で右サイドバック(SB)の加藤蓮が負傷交代に。ベンチスタートの天野純がボランチに入ると、小池は右SBに回った。

 基本的に左サイドハーフの松尾佑介とマッチアップしたが、前の4枚をポジションチェンジしてくる浦和は、渡邊凌磨が中央から左に回ってきたり、1トップのブライアン・リンセンが流れてくることもあった。

 そうした動きに小池は惑わされることもなく「いい状態でボールを持たせないこと、自分たちのラインが下がることで、相手のスピードがより脅威になるというのは思ってたので。自分たちがハイラインを引くことで、いないところにボールを蹴らせるというか。相手をオフサイドにするとか、そういう駆け引きをより多くしようとした」と語る。

 浦和はボランチのサミュエル・グスタフソンや左センターバックの佐藤瑶大を起点に、左サイドに展開して、松尾などを縦に仕掛けさせる攻撃を多く繰り出してきたが、同サイドでは小池が距離をうまく詰めながら対応することで、自由にクロスを上げさせなかった。

 その外側から左SBの大畑歩夢に持たれるシーンはあったが、マリノスのディフェンスが構えている状態なので、それほど大きな脅威にならなかった。

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