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なぜ転落…。欧州の「消えた天才」サッカー選手10人。世界中から注目を浴びた神童、名将のお墨付きのFWも

シリーズ:消えた天才 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ホセ・マウリ(イタリア/アルゼンチン)

サルミエントMFホセ・マウリ
【写真:Getty Images】

生年月日:1996年5月16日
主な在籍クラブ:パルマ、ミラン
現所属クラブ:コゼンツァ・カルチョ(イタリア2部)

 かつて名門ミランでデメトリオ・アルベルティーニらが背負った背番号4を19歳で継承したホセ・マウリを覚えているだろうか。このアルゼンチン生まれのMFは若くしてイタリアのパルマの下部組織に加わり、年代別代表でもイタリア代表を選択している。

 そんなマウリは18歳で迎えた2014/15シーズンにブレイクを果たす。財政難で結果的にシーズン終了後に破産をするパルマの低迷とは裏腹に孤軍奮闘の活躍を披露。この活躍を受けてミランが獲得に乗り出し、先述した通り背番号4を渡すなど大きな注目を集めていた。

 しかし、ミランでの生活は上手くいかなかった。1年目は公式戦10試合の出場に留まり、翌シーズンはエンポリに期限付き移籍。3年目の2017/18シーズンはミランに復帰したが、その後の2年間でわずか11試合の出場のみとほぼ戦力となることができなかった。

 ミラン退団後はアルゼンチンのタジェレスやMLSのカンザス・シティでプレーをしたが、いずれのクラブでも結果を残せなかった。そして2023年1月に加入したサルミエントでもリーグ戦の第2節で膝の前十字靭帯を断裂する大怪我を負ってシーズンを棒に振っている。ただ、復帰を果たした2024シーズンはスタメンに返り咲いており、パルマを退団して以降最も多くの出場機会を獲得。

 そして、今夏にはイタリアのセリエBに所属するコゼンツァ・カルチョに移籍。現在28歳の元神童は再び欧州の地でキャリアの再起を図ろうとしている。

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