「まだ怖いところがある。でも…」「普通だったらこんなに早く出られない」
「まだ怖いところがあるんです。プレスも早いし、ミスしたら終わりという感覚がまだ頭にあって。でも、今はブンデスリーガで試合に出ているので、もう少し自分に自信を持っていいのかなと。やはり普通だったらこんなに早く出られないと思うんですよね。まだちょっと制御している部分があるので、もっと自信を持ってやらないといけないなと思っています。監督だって自分に実力がなかったら出す必要もないと思うんです。だからもっと自信を持ってやろうと言い聞かせています」
1ヶ月前に「経験をしていけば、いろいろ慣れるし、できることも増えてくるはず」と語っていた男は、そこから出場機会を重ねることで着実にステップアップを遂げてきた。そして今、チェイスの口からはこんな言葉が出てくるようになっている。
「自分がリーダーになるというくらいにならないといけない」
若い選手の成長は一瞬だと言うが、チェイスがここからどんな成長曲線を歩んでいくのか楽しみでならない。次の焦点はいかにレギュラーポジションを掴むか。さらに自分のプレー精度を高め、戦術眼を養っていくことで最終ラインの中心を目指していく。
(取材・文:林遼平【ドイツ】)
【関連記事】「自分がやらないと…」“アジア杯”の後、板倉滉は変わった。苦しいシーズンで生まれた意識の変化【現地発コラム】
最も稼いでいるのは? 欧州日本人、年俸ランキング1〜10位
大低迷…。欧州でまったく輝けなかった日本人選手10人 【了】