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フォーカス 1か月前

“メシロナ”がいなければ…。バロンドールを受賞していたはずのスター6人。惜しくも涙を呑んだ偉大な男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ロベルト・レヴァンドフスキ(2021年)

2021年レヴァンドフスキ
【写真:Getty Images】

生年月日:1988年8月21日
当時の所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン
20/21シーズン公式戦成績(クラブ):40試合48ゴール9アシスト
20/21シーズン公式戦成績(ポーランド代表):10試合8ゴール2アシスト
同年のバロンドール受賞者:リオネル・メッシ

 ロベルト・レヴァンドフスキが2020年、2021年にバロンドールを受賞できなかったことは、悲劇以外の何物でもないだろう。

 2014年にライバルのドルトムントからバイエルン・ミュンヘンへと加入したレヴァンドフスキは、長年エースストライカーとして君臨し続けた。在籍した8シーズンで通算344ゴールを積み上げ、クラブのブンデスリーガ連覇に大きく貢献している。

 なかでも圧巻だったのが19/20シーズンと20/21シーズンだろう。19/20シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)を含む主要タイトル3冠の立役者となり、その翌シーズンは、同クラブのレジェンドであるゲルト・ミュラーが持つブンデスリーガの得点記録を49年ぶりに更新。通常ならこの2シーズンのどちらかでバロンドールを獲得していたはずだ。

 しかし、その夢はうたかたと消えた。2020年はコロナ禍で授賞式が中止になり、翌年はコパ・アメリカを制したリオネル・メッシが自身7度目の栄誉に輝いた。この2年間について本人は「もちろん、いつかバロンドールをもらいたかった。このトロフィーがまだ獲得できていないからといって、私が怒っているわけでも、憂いを抱いているわけでもない。でも、私の感覚では、2年のうちの1年は自分が受賞していたと思う」(独紙『ビルト』より引用)と言及している。

 ただ、「2021年はメッシのものだ」とメッシをたたえており、レヴァンドフスキとしては2020年に受賞できなかったことを惜しんでいるようだ。

 その後、バルセロナへと移籍した同選手は、今季ここまでラ・リーガ11試合14ゴールと大爆発。この調子で得点を積み重ねれば、来年のバロンドール候補にも入ってくるだろう。4年越しの悲願に向け、稀代のストライカーは歩みを止めない。

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【了】

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