フアド・ムズロビッチ
セレッソ大阪(2004シーズン)
【写真:Getty Images】
セレッソ大阪の2004シーズンは、とにかく慌しかった。まさに「激動」という表現が相応しい大荒れのシーズンだ。
2003年にJ1リーグ復帰を果たしたC大阪は、2003シーズン2ndステージで絶不調に陥り、10月に西村昭宏監督を解任。後任の塚田雄二の下でなんとか残留を果たした。
ここからが激動の2004シーズンの話だ。
2004シーズンから監督にはナドベザ・ペーターが就任予定だったが、持病によって来日が困難になり、まさかの白紙撤回に。これにより、急遽フアド・ムズロビッチが監督を任されることになった。
しかし、シーズン開幕前から予想外の事態が発生したチームは、落ち着いてリーグ開幕戦を迎えられるはずがないだろう。新監督のもとで準備に使うことができた時間があまりにも短い。
その予想通り、C大阪は準備不足が尾を引いて開幕から公式戦3試合未勝利という結果に終わり、ムズロビッチはわずか3試合(うちリーグ戦2試合)で電撃解任となった。
その後、ムズロビッチの後任としてアルベルト・ポボルが4月に監督就任。それでも結果を残せず、7月に小林伸二が新たに指揮官となった。
前シーズンから数えて、わずか1年で5人が監督に就任。結果的に小林監督の下でJ1残留をはたしたものの、C大阪にとって2004シーズンは泥沼でもがく苦しいシーズンとなった。
【関連記事】
【最新順位表】2024明治安田Jリーグ J1・J2・J3全60クラブ 優勝・昇格・降格
戦力アップ成功!? J1全20クラブ、夏の補強評価ランキング1〜10位。充実したスカッドを作り上げたのは?
禁断の後出し!? J1リーグ順位予想1〜10位。優勝争いを制するのはFC町田ゼルビアか。それとも…【2024シーズン】
【了】