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快勝の後で長谷川唯が語ったこと

　なでしこジャパン（サッカー日本女子代表）は26日に韓国女子代表との国際親善試合（MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024）に4-0で勝利した。この試合に先発した長谷川唯はチームとしてポジティブな要素を感じとった一方で、さらに上のレベルへと昇華するための課題も同時に挙げている。

　
　長谷川は試合を振り返り「前半に主導権を握れたゲームで、得点が入ったことですごく楽になった」とコメント。プレスについては「フォーメーション的に自分たちがそのまま前から行くとハマるような状況だったのですごく行きやすかった」と話し、「取られた後のセカンドボールだったり、取られた後のボール奪取がすごく速かったので良かった」と評価した。

　ただ、これで満足する様子は一切ない。今後の課題について「今日のプレスの行き方でやられるシーンは絶対にあると思う。戦術的にサッカーをやってくるチームだと難しい場面が出てくる」と指摘する。

　これまでもなでしこジャパンで五輪やFIFA女子ワールドカップを戦った経験があり、現在はイングランドの強豪マンチェスター・シティで主力を張る。「ここからもう1個強度を上げていったり、守備の部分でも個人戦術の理解をもっと高めていかないと。逆に前から行くことで間を空けてしまったり、やられてくるシーンも出てくると思うのでチームとしてしっかり確認していきたい」と話した。

　相手が戦術的に高度なプレーをしてくる中で、守備面での強度や戦術理解をさらに高める必要性を強調した長谷川。正式な監督が未定の中での試合ではあったが、「なでしこの今後のコンセプトはしっかり確認しながら、今日の勢いや前から行く姿勢を次に繋げていけたら良い」と語り、チーム全体としての共通理解と連携の重要性を訴えた。

（取材：加藤健一、文：編集部）