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Jリーグ 5日前

浦和レッズ、西川周作が語った「この1勝の重み」。その裏にはある選手の言葉が…「僕はそれを大事にして戦っていく」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「僕はそれを大事にして今後、戦っていきたいと思います」

「安部裕葵も試合に出ていませんが、彼が言ったのは、『選手一人ひとりに対してありがとうの気持ちを持つ、愛をもらっていることを考えないといけない』ということでした。だからミスをしても自分がカバーするぜという気持ちが表れる。自分自身がプレーできていない中でも、そういう言葉を自分たちに言ってくれて、僕はそれを大事にして今後、戦っていきたいと思います」と前を向いた。

 この結果は5試合ぶりのクリーンシートであり、埼玉スタジアム2002では6月30日のジュビロ磐田戦以来となる白星。そしてマチェイ・スコルジャ監督体制に変わっての初勝利でもあった。

 歓喜が爆発した試合後はファン・サポーターと共に「We are Diamonds」を全員が肩を組み歌った。

「この1勝の重みは誰もが分かっていました。ファン・サポーターの方が待ち望んでいた結果だと思うので、これに満足はしてないんですけど、勝って一緒に喜んで帰ってもらう。そして明日、仕事なり、学校なり、皆さんあると思いますけど、そこで昨日の試合に勝ったねと、生活の一部に浦和レッズがあってくれたら、僕たちも幸せなので」と西川は溢れる思いを口にした。

 もがきあがき続けた暗いトンネルを抜け出した。悪い流れは断ち切ったが、まだJ1残留を確定させた訳ではない。残り5試合。浮上するのか、沈下するのか、チームとして真の力がここから試される。

(取材・文:石田達也)

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