ファンとの話し合い→選手だけのミーティング
個人勝負の場面が増えていく中で、90+6分、ペナルティーエリアに侵入した関根貴大が中央にパスを送るとチアゴ・サンタナがシュートにいく。これを立田がブロックするがVARが介入し、オンフィルドレビューの結果、ハンドとなりPKを獲得すると、チアゴ・サンタナが左足でゴール右上に決めた。
その瞬間に西川は「何とかPKにしてくれ」という思いでゴールを煽り、ファン・サポーターからエネルギーを集める。「キッカーはチアゴだと思っていましたし、勝ちをそこで確信できたというか、彼は必ず決めてくれますし、練習でも本当に素晴らしいPKの持ち主なので、とにかく信じていました」と柔らかい笑顔で答えた。
前節の東京ヴェルディ戦(1−2)では精彩がなく攻守ともバラバラで、集中力に欠けるプレーも散見。試合後はゴール裏のファン・サポーターに西川と原口元気が約10分間の話し合いの場を持った。
「サポーターの方からも一人ひとりが責任を持って戦うという姿を見せて欲しい」と熱い想いを訴えかけられたこともあり、西川や原口、関根らが中心となり21日の練習前にクラブハウスで選手だけでのミーティングを行った。
西川は「残留に向けて腹を括って、割り切ってやることが大切というところと、サポーターの言ってくれた言葉をみんなに共有しながら、それぞれの覚悟をみんなが言ってくれました。試合に出てないウガ(宇賀神友弥)だったり、(興梠)慎三の言葉が、みんなにグッときたと思います」と、それぞれが胸の内をぶつけ合った。
その中、歴戦を重ねてきた38歳のベテランの心を大きく揺さぶるものがあった。