柏レイソルはどう感じていたのか?
「全体が同じ矢印、同じ方向を向けず、矢印が折られ続けるような感じが続いた。そうなるとやっぱり疲弊というか、自分たちのブロックも崩れやすくなる」
「前半の30分、3人で回し始めたときは、一番ゲームの流れが良かったと思います」
グスタフソンが30分と言ったのは、その後は形勢に変化が見られたからだ。柏側もサイドハーフの片側を出すことで3対3の局面を作ることで対抗しようとしている。「でも、そのあとはロングボールがちょっと多くなってしまって、自分たちも引き気味だったから、ちょっと恐れながらプレーしていたかなと思う」と言うように、次第に浦和も効果的に前に運べなくなっていった。
前半終了のホイッスルが鳴ると、グスタフソンは松尾祐介と言葉を交わしながら引き上げてきた。迎えた後半、グスタフソンは最終ラインに降りる動きをしなくなった。この理由をストレートに聞いてみると、バツが悪そうに笑みを浮かべながらこう答えた。
「戦術を公開したくはありませんが、ちょっと前半は全体を押し上げることができていた。後半は周(西川周作)が(ビルドアップに)絡み始めたので自分が降りる必要がなくなった」
西川と2センターバックで相手の2トップを回避しながら前進するというのがチームとしての修正だったのだろう。ただ、全体的にロングボールが増え、相手にポゼッションを明け渡す形になるシーンが続いた。
続いてグスタフソンは降りなくなった理由を明かしている。