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明治安田J2リーグの第35節、清水エスパルス対モンテディオ山形が行われ、2−1で山形が勝利した。J1自動昇格に王手をかけていた清水はホームの大歓声の中で昇格を決めることはできず。昨年同様、自力昇格を目前としながらチャンスをものにできていないチームに、そして自分に対して乾貴士は情けなさを滲ませた。(取材・文:藤江直人)
2年越しの悲願達成へ、舞台は整った。
脳裏を駆け巡っている感情を、どのような言葉で表現すればいいのか。何度も自問自答を繰り返しても、答えはひとつしか思い浮かんでこない。清水エスパルスの乾貴士が声を絞り出した。
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「情けないですね。そのひと言です」
ホームのIAIスタジアム日本平に、モンテディオ山形を迎えた20日のJ2リーグ第35節。スタンドは今シーズン最多の1万8284人の大観衆で埋まり、2年越しの悲願を成就させる舞台を整えていた。
キックオフ前の時点で、2位の清水と3位のV・ファーレン長崎との勝ち点差は10ポイントとなっていた。今節を終えれば残りは3試合。つまり、清水は目の前の相手に勝てば、ほぼ同時間帯にブラウブリッツ秋田と戦っている長崎の結果に関係なく、3シーズンぶりのJ1昇格を決められる状況にあった。
そして、両チームともに無得点のまま推移していった試合は75分に均衡が崩れた。ゴールをこじ開け、スタンドを熱狂させたのは清水。ゴール正面からMFカルリーニョス・ジュニオが放ったシュートを、山形のキーパー後藤雅明が必死に防いだこぼれ球を、キャプテンのFW北川航也が執念で押し込んだ。
北川が9ゴール目をあげて、2018シーズン以来となる2桁到達に王手をかけた状況から、連続無得点試合が「10」に伸びた9月7日の長崎戦後の公式会見。清水を率いる秋葉忠宏監督は、今シーズンのキャプテンに指名した下部組織出身の28歳を、変わらずに先発で送り出し続ける理由をこう語っていた。