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ジェフ千葉、田中和樹が「一つ上の選手になる」ための条件とは? 「本当に自分でいいのか」自問自答の先に見えた答え【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

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明治安田J2リーグ第35節、ジェフユナイテッド千葉対ヴァンフォーレ甲府が19日にフクダ電子アリーナで行われ、田中和樹の劇的決勝点により千葉が勝利を飾った。今シーズンから背番号「7」を背負い力強く躍動する田中は直近の3試合で2アシストを残す。彼の能力と好調を維持するチームの要因に迫った。(取材・文:石田達也)

負けは許されないサバイバルレース

田中和樹
【写真:Getty Images】

「こういった苦しいゲームで最後の最後には一番大事なものを掴み取っている部分はチームとして大きく成長していると思います」と小林慶行監督は振り返った。

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 勝点55で4位のジェフユナイテッド千葉が、勝点42で13位のヴァンフォーレ甲府をホームに迎えた。既にJ1昇格の可能性が潰えたとはいえ、前節はファジアーノ岡山を3−1で下しており、個のタレント力を含め非常に厄介な相手であることは間違いなかった。

 千葉は得失点差で一歩抜け出しているが勝ち点では岡山とベガルタ仙台の2チームと並び、1ポイント差で7位のモンテディオ山形がつける。1つの取りこぼしで順位が入れ替わるサバイバルレース。この試合はJ1昇格プレーオフに向けて絶対に負けられない一戦でもあった。

 立ち上がりは悪くはないものの、前半はアウェイチームがペースを握る。千葉はマンツー気味に掴みに行きたいのだが、甲府の中盤の動きとウイングバックに高い位置を取られ、守備でのプレッシャーがかからず後手を踏む。背後を取る動きも少なく、サイドを変える長いボールも甲府に消されていた。

 また、前半途中に田口泰士が右足を痛めるアクシデントが起こり、重い雰囲気に包まれる。プレスとプレスバックを繰り返した前線の運動量が目減りすると自陣に押し込まれる。結局、甲府のシュート数6本に対し、千葉はシュート数ゼロ。小林監督は前半を次のように振り返った。

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