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Jリーグ 2日前

東京ヴェルディにはものすごい魅力がある。“リンクマン”齋藤功佑が口にする手応え「そこをおろそかにすると…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

「チームとして崩れなかったのが大きい」

 左のコーナーから山見が右足で蹴ったボールにニアで見木がヘッドで合わせたが、ファーに弾んだボールを渡邊にクリアされる。それに反応した齋藤がボールを拾いに行くと、渡邊との競争になるが、一瞬早くボールに追いついた齋藤がファウルされた。

 ボールは自陣の方まで転がったが、ヴェルディの選手が素早く戻す。齋藤が転倒から立ち上がる横で翁長がクイックリスタート。それに連動した谷口が右サイドの深いところからクロスを入れると、体勢を崩したホイブラーテンにクリアされるが、苦し紛れに出されたボールをDF綱島悠斗がフリーでシュートに持ち込む。

 鋭い弾道が西川の見送るゴール右に突き刺さった。「チームが崩れずに、やり続けてくれた結果」と齋藤は振り返るが、その中心的な存在は間違いなく彼だった。

 1-1の同点になって、ヴェルディの城福浩監督はこの機を逃すまいと、齋藤に代えてFW染野唯月を投入する。「自分自身は全然やれましたけど」と齋藤。しかし、染野も前線で存在感を見せる中で、76分のコーナーから綱島の2点目となる逆転ゴールが生まれた。

「チームとして崩れなかったのが大きいですし、やり続けた結果が勝ち点に繋がったかな」と齋藤は言葉を繰り返した。

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