DF:シュコドラン・ムスタフィ(元ドイツ代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年4月17日
在籍期間:2016年夏~2021年冬
獲得額:4100万ユーロ(約65.6億円)
クラブ通算成績:151試合9得点5アシスト
今年6月に32歳で現役を引退したシュコドラン・ムスタフィがキャリアで最も試合に出場したのがアーセナル時代だ。公式戦通算151試合に出場している。しかし、期待に応える活躍ができていたとは言い難いだろう。
このドイツ人CBは2014年夏に行われたブラジルワールドカップ(W杯)で世界一を経験し、その直後に移籍したバレンシアでも結果を残していた。評価が急上昇中のストッパーに対し、アーセナルは4100万ユーロ(約65.6億円)という高額な移籍金を支払って獲得に成功している。
当時の監督であるアーセン・ヴェンゲルの下で、怪我のペア・メルテザッカーの代わりにスタメンへと定着すると、指揮官がウナイ・エメリへ交代したあとも主力に定着。新体制で達成したクラブ記録の公式戦22試合無敗にも貢献していた。
しかし、エメリ体制から徐々にムスタフィの弱点が露呈し始める。というのも、スペイン人指揮官が求める最終ラインからのビルドアップ能力には長けておらず、ミケル・アルテタへの監督交代後はさらに序列を下げた。
放出の決定打となったのは、チームが2020年夏にガブリエウ・マガリャンイスを獲得したこと。2020/21シーズンにムスタフィはプレミアリーグで44分間しかピッチに立つことができなかった。
監督交代があったとはいえ、かつて4100万ユーロ(約65.6億円)の移籍金で獲得した選手がこのような扱いになってしまうのは、最悪の事態だったと言えるだろう。