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世界最高峰の強者が揃うプレミアリーグにおいて、アカデミー出身選手が活躍する場は限られてきている。今夏も多くの有望株が育ったクラブを離れる決断をしているが、退団してから成功を収めた選手もこれまでに多数存在する。今回はその前例として、チェルシーを退団してから大ブレイクしたアカデミー出身選手を紹介する。
MF:ミカエル・オリーズ(フランス代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年12月12日
所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
在籍期間:2009年~2016年
パリ五輪での活躍が記憶に新しいミカエル・オリーズは、今夏から活躍の場をバイエルン・ミュンヘンに移している。クリスタル・パレスでの躍動は多くのサッカーファンに強烈なインパクトを与えたが、ブンデスリーガでもここまで4試合3ゴール2アシストと遺憾なく実力を発揮している。
オリーズはチェルシーのアカデミーに7年間在籍し、当時から「エレガントな」プレーを見せていた。当時同選手の個人練習をみていたショーン・コンロン氏(3歳から12歳までの選手育成を専門とする会社『We Make Footballers』を経営)は、当時の様子を英紙『ガーディアン』に対して以下のように語っている。
「チェルシーのアカデミーに入ってから彼のテクニックは輝き、ボールを扱う能力がすべて発揮され始めたんだ。そして、彼が成長するにつれてサッカーのIQも発達し、尋ねられたほとんどすべての質問に答えるようになった」
また、オリーズのチェルシー退団に対し、同氏は「双方の決定」と表現している。その後、彼は1年間マンチェスター・シティのユースで研鑽を積み、2018年に当時英2部で戦っていたレディングとプロ契約を結んだ。
2020/21シーズンに記録した2部リーグ7ゴール12アシストという活躍が認められ、2021年7月にC・パレスへ渡り、今日の快進撃に至った。ちなみに、バイエルンがC・パレスに支払った金額は、英『BBC』によると6000万ユーロ(約96億円)にのぼるという。
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