4位:京都サンガ
【写真:Getty Images】
リーグ順位:14位(勝ち点41)
未消化試合数:5試合
かつて孫子は「死地に陥れ、然る後に生く」と言ったが、図らずも京都サンガはJ1残留を目指すリーグ終盤戦の戦いで、この言葉を体現するかもしれない。
京都は、今季前半戦を19試合3勝5分11敗の19位という苦しい時間を過ごした。しかし、後半戦ではここまで8勝3分3敗と成績ががらりと好転している。
そのきっかけを作ったのが夏にチームの一員となったFWラファエル・エリアスだ。期限付き移籍によって加入したブラジルFWはリーグ戦10試合10ゴールと大爆発。原大智、マルコ・トゥーリオとともにリーグ最強クラスの3トップを構成し、チームを残留圏まで引っ張り上げた。
だが、残留を盤石なものにするためには解決しなければならない課題もある。
それが失点数の多さだ。ここまで33試合で53失点を喫しており、毎試合のように乱打戦を演じている。それでも得点を奪えるからこそ、ここまで順位を上げてきたわけだが、リーグ終盤戦ではその甘さが自分たちの首を絞める可能性がある。
なぜなら、京都には残り5試合で上位陣との対戦が多く待ち受けているからだ。サンフレッチェ広島、FC町田ゼルビア、鹿島アントラーズ、東京ヴェルディ、川崎フロンターレと、残りはトップハーフのチームとの試合になる。
残りの試合の難易度が高いという点で、京都を降格危険度ランキング4位とした。サガン鳥栖との直接対決を制したのは大きいが、本番はここからかもしれない。