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Jリーグ 5日前

「良さが消えていた」橋本健人に気づきを与えた言葉。アルビレックス新潟で築く関係性「やめちゃったらもったいない」【コラム】

シリーズ:コラム text by 野本桂子 photo by Getty Images

橋本健人が見つめる課題「自分の力だけで…」

 ルヴァンカップ初タイトルまで、あと1勝。その前に、J1第34節・横浜F・マリノス戦、J1第35節・東京ヴェルディ戦の2試合を戦う。

「リーグ戦は連敗しているので、まずは勝たなければいけない。切り替えるというよりは、継続性が大事。ルヴァンの良かった部分を、リーグ戦でも続けて出していきたいし、そこにモチベーションの差があっちゃいけないと思う。試合に出るからには選手として、変わらない準備をしていきたいと思っています」と、橋本は引き締め直す。

 J1第33節終了時点で14位。現在、4連敗中だ。残り5試合で、降格圏とは勝点7差。早く残留を確定するためにも、勝利が必要だ。

 チームとして選手同士の距離感の悪さが課題だったが、あらためて意思統一を図り、コンパクトなミドルブロックをベースに、攻守の切り替えと連動性を高めたことで、ルヴァンカップ準決勝で川崎Fに勝った。この成功体験を、まずは18日の横浜FM戦で継続し、リーグ5試合ぶりの勝利につなげる。

 新潟での出場経験を重ねる中で、自身の課題も見つめている。

「まずは攻撃のクオリティ。自分がいい状態でもらえるときは、それなりのクオリティを発揮できるのは普通ですけど、例えばボールを奪った直後、自分たちのオーガナイズが整っていないとき、自分の力だけで難しい局面を打開できるようなボールの扱い方や、展開していく力強さも必要だと感じています。あとは守備全般。相手選手に縦パスが入るとき、いかに相手に技術的なエラーを起こさせるか、ボールをインターセプトしきるか。ちょっとずつはできるようになっているんですけど、もっとやっていければ、もう少しサイドバックとして安定感が出せると思う」。

 新潟でプレーできる喜びと責任感を抱きながら、自らを高め続け、チームを勝たせる力になるつもりだ。

(取材・文:野本桂子)

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【了】

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