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7月に加入したばかりの橋本健人は、すぐさまアルビレックス新潟のスタイルにフィットして活躍している。加入直後、「自分の良さが消えていた」という橋本を救ったのは、堀米悠斗の言葉だったという。1つのポジションを争うライバルでもある堀米の言葉を、橋本はどのように受け取ったのだろうか。(取材・文:野本桂子)
著者プロフィール:野本桂子
新潟県新潟市出身。フリーランス編集者/ライター/インタビュアー。新潟大学人文学部卒業後、地元広告代理店、地元出版社での雑誌編集を経て、2011年からフリーランス編集者・ライターに。同年からアルビレックス新潟の取材を始める。2016年から『エル・ゴラッソ』新潟担当記者に。同年創刊されたサポーターズマガジン『ラランジャ・アズール』(2024年休刊)の編集・取材を8年間に渡り務める。「サッカー本大賞2022」優秀作品&読者賞受賞のサッカー小説『サムシングオレンジ』(藤田雅史著/新潟日報社)編集担当。2024年からアルビレックス新潟のクラブ公式有料サイト「モバアルZ」でもコラム等を執筆。
橋本健人が送るメッセージ付きのパス
クラブ史上初の決勝進出。アルビレックス新潟が、歴史を塗り替えた。
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YBCルヴァンカップで川崎フロンターレとの準決勝に臨み、ホーム&アウェイ方式の2戦合計6−1で勝利。9年前に破れなかった壁を破った。次なる舞台は、11月2日、国立競技場。名古屋グランパスとの決勝戦に挑む。
準決勝のピッチに立ち、勝利に導いた1人が、DF橋本健人だ。10月9日、新潟のホームで行われた第1戦に左サイドバックとして先発出場すると、チームの4点目となる星雄次のゴールをアシストした。
3-0とリードして迎えた53分、逆サイドでカウンターのスイッチが入ったのを見ると、ゴール方向へスタート。逆サイドから流れてきたボールを、小見洋太がペナルティエリア左で受けたのを見て「小見ちゃんはドリブルでボールを持てる選手なので、あまり近づかない方がいいと思って、自分はシュートを打てる位置に入りました」と、エリア手前中央でストップ。すると、小見に相手DF2枚がつられて、橋本はフリーに。パスを呼び込むアクションを見せると、相手のボランチが食いついてきた。
「マークがずれたのを感じたので、右に見えていた(星)雄次くんに『シュートを打ってください』のパスを出しました」。メッセージと共にボールを受け取った星が、中央にできたスペースを射抜いてゴール。
橋本の冷静な判断とポジショニング、正確なプレーが光ったアシストだった。