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サッカー界では「過密日程」という言葉がさかんに飛び交っている。年間の試合数は増加の一途をたどっており、選手たちはクラブや代表活動で大忙し。結果として、各国リーグでは過負荷が原因とみられる選手の重傷が相次いで発生している。今回はシーズン序盤戦にして早くも今季絶望が濃厚となってしまった6人の選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
GK:マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年4月30日
所属クラブ:バルセロナ(スペイン)
復帰予定:2025年7月以降
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生年月日:1992年4月30日
所属クラブ:バルセロナ(スペイン)
復帰予定:2025年7月以降
神がかり的なセーブで幾度となくチームを救ってきたマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの長期離脱によって、バルセロナはとてつもなく大きな痛手を被ることになった。
現地時間9月22日に行われたラ・リーガ(スペイン1部リーグ)第6節のビジャレアル戦で、テア・シュテーゲンはハイボールを処理した後の着地の際に膝を負傷。右膝の膝蓋腱断裂と診断され、2024/25シーズン中の復帰は絶望的となった。
絶対的守護神としてゴールマウスに鍵をかけるだけでなく、キャプテンとしてチームをけん引する32歳のドイツ代表GKを失ってしまったバルセロナ。ビジャレアルのジェレミ・ピノと接触があったために不自然な体勢で着地してしまったのは不運だったが、テア・シュテーゲンの負傷は過密日程が引き起こした必然の出来事とも言える。
守備陣がハイラインを保つバルセロナにおいて、GKは試合中に細かくポジショニングを修正する必要がある。特にテア・シュテーゲンは正確なキックでビルドアップの要になるため、常に足を止めずボールを受ける準備をしておく必要があるのだ。試合数増加に伴う肉体的な負担が悪い意味でプレースタイルとかみ合ってしまった結果、テア・シュテーゲンの膝は悲鳴を上げてしまったのかもしれない。
もちろん、GKの基本動作であるジャンプや着地の繰り返しも膝に大きな負担をかける。適切に休養が取れていれば肉体的ダメージもある程度回復できるが、休みなく連戦をこなすことが求められる現代サッカーではそれも望めない。
テア・シュテーゲンがピッチに戻ってくるのは来年7月以降。バルセロナは今夏に現役を引退していた元ポーランド代表GKのヴォイチェフ・シュチェスニーを緊急補強したが、34歳のベテラン守護神がチームにフィットするまではテア・シュテーゲン不在の穴を大きく感じるだろう。