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日本代表 6時間前

なぜ“あのミス”は起きた? サッカー日本代表、谷口彰悟の頭にあった一瞬の迷い。「正直にいえば…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

自身にとって2大会連続のW杯出場に向けて

「メンバーが何人か代わって、日本がさらに押し込む展開が続いていたなかで、点を取れそうだな、という予感はありました。結果的には相手のオウンゴールでしたけど、ああやって(中村)敬斗の素晴らしい突破から追いつけてホッとしているというか、やはり安心したし、みんなに感謝したいですね」

 同点とした直後のひとコマ。みんなが谷口のもとにも駆け寄ってきて、声をかけ合いながらハイタッチをかわしていた。オーストラリア戦でベンチ入りした23人の選手では最年長となる谷口は、かけがえのない仲間たちと切磋琢磨しながら、2大会連続でワールドカップ(W杯)の舞台に立つ思いをさらに強くしている。

「もちろん無失点でいきたかった思いは強かったけど、それでも前を向いて進んでいくしかない。今後も最終予選の厳しい戦いが続いていくなかで、今日みたいに対策をされるようなゲームも出てくると思うし、それをこじ開けられるようなチームの戦い方と、さらに個の力といったものを所属クラブでそれぞれが培っていかないといけない。チームへ帰ってコンディションをあげて、次のシリーズではしっかりと連勝したい」

 アメリカ、カナダ、メキシコで共催される2026年の次回W杯の開幕を、谷口は35歳になる直前で迎える。しかし、年齢がすべてを物語るわけじゃないと、谷口は現在進行形で証明している。

痛恨のオウンゴールにいたった要因も、いま現在では特にメンタル面を成長させる糧へと変わっている。インドネシア、中国両代表とアウェイで連戦する11月シリーズで、さらに成長した姿をピッチ上で見せる自らの姿を思い描きながら、谷口はモードを森保ジャパンからベルギーリーグへと切り替えた。

(取材・文:藤江直人)

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【了】

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