試合に出られなかったヴァウドが取り続けた行動
「すごく嬉しかったですね。今シーズンは自分にとってきついシーズンで、出られない時もあったし、怪我もあったし。その中でその支えてくれた人がたくさんいて、クラブに関わる全ての人に感謝しています」
そう、現在は主力の一角に数えられるものの、難しいシーズンだった。昨季負った怪我の影響で出遅れると、復帰した時期にはすでにエジガル・ジュニオ、マテウス・ジェズス、マルコス・ギリェルメ、フアンマ・デルガドと攻撃的な外国籍選手4人が評価を高めていた。
明治安田J2リーグにおいて、同時に出場できる外国籍選手は最大4人。大幅にメンバーを入れ替えたルヴァン杯や天皇杯では出場機会があったものの、リーグ戦では枠の問題でベンチ入りさえ叶わない。ようやくの初出場は第30節・清水戦。スタメン出場は翌31節まで待たねばならなかった。
「うちには優秀な外国人がいっぱいいます。その中で最初から出るのは厳しくて、出遅れていたので難しいと思った」
自分自身でそう認識していながらも、一切腐ることはなかった。現状を変えるには日々の準備が大事。これまでの経験からそれを理解し、練習から声掛けでチームを引っ張った。
下平隆宏監督もそのリーダーシップを高く評価する。