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日本代表 1日前

「自分がもっとよくなれば…」サッカー日本代表、田中碧は現状をどう見ている? 先輩2人は「すげえなあ」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「もちろん第一にあるのは…」

 森保監督にしてみれば、プレミアリーグで実績を残している遠藤、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)での経験を積み重ねる守田に比べ、当時の田中はドイツ2部。「主戦場としている舞台のレベルが違う」という見方もあったのかもしれない。

 今夏、前々からの念願が叶ってイングランド・チャンピオンシップ(2部)のリーズへの移籍が実現したものの、9月中は思うように出番を得られなかった。そんな事情も重なって、9月からスタートした今回の最終予選では初戦・中国代表戦の後半26分以降だけの出場にとどまっていたのだろう。

「もちろん第一にあるのは、試合に出られないという悔しさ。代表だろうがチームだろうが、それがあるのは事実。でもこのチームが勝つことが何よりも大事。

 現時点で試合に出られないことに対して悔しさはあるものの、チームが勝ってるので、それはすごく大事なことですし、自分がスタートから出ようが途中から出ようが、出られなかろうが、誰かと比べて…という感じで捉えているわけではないので。

 個人的には自分がもっとよくなれば、チャンスは増える。自分にしかできないものを出していくことが大事だと思います」と本人も複雑な胸中を吐露していた。

 田中の中でも「自分にしかできないものとは何か」…という命題と真摯に向き合い続けていたはずだ。そんな矢先に遠藤が体調不良で14日の練習を欠席。今回のオーストラリア戦欠場が濃厚となった。

 自身がA代表で確固たる地位を築いた同じ相手・同じ場所で出番が巡ってくるところは、まさに”持ってる男”。千載一遇のチャンスをモノにするしかないのだ。

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