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「自分がもっとよくなれば…」サッカー日本代表、田中碧は現状をどう見ている? 先輩2人は「すげえなあ」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

立ちはだかる鉄板ボランチコンビ

「あの時は右も左も分からないまま、ただガムシャラにやって(周りに)助けられてサッカーしてた部分もあった」と本人も神妙な面持ちで言う。

 2021年夏の東京オリンピック(五輪)の後、初めて呼ばれた最終予選でスタメン起用され、いきなりA代表初ゴールを決めたことで、田中の存在価値は一気にアップ。2022年3月のオーストラリア代表戦でカタール行きの切符を手にするまでコンスタントにピッチに立ち続けたのだ。

 そして2022年W杯本番でも、直前の遠藤の脳震盪、大会期間中の守田の負傷もあって田中の活躍の場が広がり、彼は歴史的勝利を飾ったドイツ代表・スペイン代表戦で先発出場。スペイン代表戦では「三笘(薫)の1ミリ」として知られる決勝弾を叩き出し、”持ってる男”として一世を風靡したのである。

 この時点で24歳。2026年W杯時は27歳というキャリアの円熟期を迎える。そんな田中は第2次森保ジャパンでは主軸ボランチとしてチームを引っ張っていくことになるだろうと大いに期待された。

 しかしながら、蓋を開けてみると、遠藤・守田の”鉄板ボランチ化”が進み、彼の出番が徐々に減少。2023年9月のドイツ代表戦や10月のカナダ代表戦、2024年1月のタイ代表戦などでゴールを奪い、いい味は見せていたものの、1〜2月のアジアカップを欠場。それも影響して、鉄板の2人との距離がさらに開いてしまった。

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