ST:久保建英
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月4日(23歳)
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
24/25リーグ戦成績:9試合2得点
日本代表通算成績:38試合5得点
久保建英と堂安律の共存はポジションチェンジを繰り返しながら相手チームを翻弄し、これまでに大きな効果をもたらしている。とりわけ3次予選第1節の中国代表戦では、この2人が中と外に立ち位置を入れ替えながらチャンスメイクを行った。
しかし久保とコンビを組むことでクリティカルな効果を生むのは、伊東純也も同じである。昨年11月にアウェイで行われたシリア代表との一戦では、2人の同時起用により日本が5得点を奪った。久保は1ゴール1アシストを記録し、チームの大勝に貢献した。
オーストラリアのスカッドから考えると、日本戦は5バックで守備を固めることも予想される。引いた相手には日本がボールを握る展開が見込まれ、堅守を崩すアイデアが豊富で個人技でも打開できる久保の存在が重要だ。
ST:南野拓実
【写真:Getty Images】
生年月日:1995年1月16日(29歳)
所属クラブ:モナコ(フランス)
24/25リーグ戦成績:6試合1得点
日本代表通算成績:61試合23得点
3次予選第3節のサウジアラビア戦で、2シャドーの一角に入った南野拓実は攻守にわたって洗練された動きを見せた。前半にイエローカードをもらってしまったこともあり、ハーフタイム明けにピッチを退いたが、データサイト『FotMob』によれば18本中17本のパスを通している。
そのパス精度の高さは決定機に繋がっており、ゴールまであと一歩のところまで迫った。前半アディショナルタイム、南野は板倉滉から供給された縦パスを受けると、ワンタッチで横に流す。それを受けた上田が反転してペナルティエリア手前から力強いシュートを放ったが、これは相手GKのファインセーブにあった。
このシーンに限らず、南野のゴールに迫る動きには再現性があり、3次予選第1節の中国代表戦で見せた2ゴールは、そういった特長が実を結んだ結果だろう。相手守備陣の重心が後ろに下がり、バイタルエリア~ポケット周辺で自由を得たときの南野は間違いなく脅威だ。
オーストラリアはサウジアラビアと比較すると守備に重きを置くと見られ、南野が輝く舞台は現れるだろう。
CF:上田綺世
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年8月28日(26歳)
所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)
24/25リーグ戦成績:7試合2得点
日本代表通算成績:29試合14得点
3次予選第3節サウジアラビア代表戦では途中出場の小川航基が結果を残したが、ワントップのファーストチョイスは上田綺世と見られる。小川は直近5試合で4ゴール1アシストという凄まじい勢いで成果を挙げているが、上田も継続的に素晴らしい成績を記録している。
ポストプレーでも強さを見せ、サウジアラビア戦でも度々相手選手を背負いながらチャンスメイクに奔走した。反転からゴールを狙う動きも巧みで、前半終了間際には南野拓実をおとりに使いながら左足で強烈なシュートを放った。
オーストラリアはボール非保持の際に5バックで守りを固める。その中でCBに入ると見られるハリー・サウターは身長2メートルを誇る巨漢だ。上田の強さと巧さが求められる瞬間があるだろう。