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まったく歯が立たず…。J2でボロボロだったチーム(2)クラブ存続の危機…。色々な意味でヤバかったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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2024シーズンの明治安田J2リーグではザスパ群馬が苦しんだ。34試合を消化した時点での勝ち点は17で、勝利は3つしかない。すでに来季のJ3降格が確定している。そんなザスパ群馬のように、過去にJ2で散々な成績に終わったクラブはいくつもある。今回は、J2でボロボロだった主なチームを紹介する。※成績は『J.League Data Site』を参照

サガン鳥栖(2003年)

元サガン鳥栖所属MF佐藤大実
【写真:Getty Images】

2003シーズン成績:3勝11分30敗(勝ち点20)
監督:千疋美徳

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 サガン鳥栖にとっての2003シーズンは、“いろいろな意味で”ボロボロだったと言えるだろう。

 攻撃的なサッカーを標榜していた鳥栖だったが、シーズン序盤からその目論見が崩れ去ってしまった。派手な打ち合いになった試合では得点力が及ばず競り負け、ロースコアの接戦に持ち込まれた試合では相手の守備を崩しきれず、なかなか白星を手にできない日々が続く。

 第17節から最終節の第44節までは1勝も挙げることができず(7分21敗)、最下位でシーズンを終えた。

 スポーツ面で散々な結果に終わった鳥栖は、経営面でも厳しい状況に追い込まれた。以前からクラブ経営陣の不可解な人事、大口スポンサーの撤退といった問題を抱えていたなかで、2003シーズンには事態がさらに悪化。一時はクラブ存続すらも危ぶまれる状態に追い込まれた。

 Jリーグからの除名や退会勧告まで視野に入る混迷ぶりに、選手や現場スタッフ、ファンの感情が大きく揺さぶられたのは想像に難くない。

 リーグ公式サイトによると、チーム名の「サガン」は長い年月をかけて砂粒が固まって砂岩となるように、一人ひとりが小さな力を集結し立ち向かうことを意味するという。

 2003シーズンの鳥栖は、残念ながらクラブ名に込められた想いとは真逆の方向に進んでしまっていた。経営面が安定していれば、スポーツ面でも落ち着きを持って目前の困難に対処できたのかもしれない。

 

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【了】

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