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Jリーグ 3日前

特別指定、稲村隼翔も「びっくり」アルビレックス新潟サポーターから受けた異例の行動とは? 「そこも温かいところ」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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YBCルヴァンカップ準決勝の第2戦、川崎フロンターレ対アルビレックス新潟が行われ、新潟が2−0で勝利した。第1戦を4−1で先勝していた新潟は2試合合計6−1の圧勝で決勝進出。東洋大学在学中で特別指定選手としてこの試合にも先発出場したDF稲村隼翔はアルビサポーターからの異例の行動に感謝を述べている。(取材・文:藤江直人)

「当初は第1戦だけの予定でした」

稲村隼翔
【写真:Getty Images】

 キックオフの約2時間前にJリーグから公表される「試合メンバー表」には、ベンチ入りする全選手の年齢やサイズ、通算の出場成績、前所属クラブなどの情報が明記される。川崎フロンターレとアルビレックス新潟が対峙した、13日のYBCルヴァンカップ準決勝第2戦でもいつも通りに発表された。

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 もっとも、両チーム総勢40人の選手のなかで異彩を放つ表記があった。4−1で先勝した9日の第1戦に続いて、左センターバック(CB)として敵地・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsuのピッチに先発として送り出された稲村隼翔の前所属クラブが、「東洋大学在学中」となっていた点だ。

 昨年6月に来シーズンからの新潟加入が内定し、JFA・Jリーグ特別指定選手としても承認。東洋大に所属したまま新潟の公式戦に出場できる22歳の稲村は、実は直訴して第2戦に臨んでいた。

 東海大学に勝利した5日の関東大学リーグ1部の第16節後に、稲村は新潟に合流した。9日の準決勝第1戦へ向けたもので、稲村自身も「当初は第1戦だけの予定でした」と内情を明かす。

 12日には東京国際大学との第17節が組まれていた。しかし、稲村も先発フル出場した第1戦を制し、クラブ史上初の決勝進出へ王手をかけ、国内三大タイトルのひとつが大きく近づいた直後に状況が一変する。東洋大の井上卓也監督との電話でかわしたやり取りを、稲村は感謝の思いを込めながらこう明かす。

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