3位:遠藤航(リバプール/イングランド)
【写真:Getty Images】
生年月日:1993年2月9日
市場価値:1300万ユーロ(約20.8億円)
24/25リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト
日本代表通算成績:65試合4得点4アシスト
遠藤航は現在の日本代表で最も所属クラブで出場時間を確保することに苦戦している選手だろう。ただ、代表戦では試合勘の無さを感じさせない好パフォーマンスを続けており、直近のサウジアラビア代表戦でも中盤で存在感をみせていた。
日本代表で主将を務める遠藤の最大の武器は、現メンバーでトップに立った「守備力」だろう。味方選手のプレスが前から連動していれば彼の守備範囲が限定され、「デュエル王」の異名がつけられたドイツ時代から際立つ対人守備での強さが発揮される。彼のボール奪取からショートカウンターに繋がる機会も多く、相手が格下、格上関係なしに強みを発揮できる選手だ。
「攻撃」の能力値は「68.2」に留まったが、それでも能力値ランキングで3位となったのは、先述した「守備力」に加えて、「フィジカル」「IQ」の3つの能力で80越えを記録しているからだろう。プレミアリーグの舞台でも当たり負けしない身体の強さと周りの状況を見ながらの守備の精度は高く、守田英正とのダブルボランチの練度と強度の高さは日本代表の最大の武器とも言える。
こうした能力の高さがあっても所属するリバプールで出場機会を得ることができていないのは、アルネ・スロット新監督がアンカーの選手に高いレベルの「スキル」を求めているからだろう。遠藤自身も「74.4」と決して低いわけではないが、直近のサウジアラビア代表戦でもロストの場面があるなど、保持における安定感は所属クラブでライバルとなるライアン・フラーフェンベルフには大きく劣る印象だ。