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サッカー日本代表には「改善の余地がある」。町田浩樹が足りないと感じた「余裕」とは? 成長中レフティが描く理想形【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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 現地時間10日、2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選・サウジアラビア代表との一戦を迎えたサッカー日本代表はアウェイで2−0の勝利を収めた。前回同様のメンバーとなった3バックはこの日も無失点を達成。その中でも昨年代表デビューを飾ったばかりの町田浩樹は、この1年で確かな成長を遂げている。(取材・文・元川悦子)

現状のベスト布陣で臨んだサウジアラビア代表戦

町田浩樹
【写真:Getty Images】

 ジェッダで過去3度、サウジアラビア代表に0−1で苦杯を喫してきた日本代表。まさに”鬼門”とも言うべき因縁の土地で、彼らは現地時間10日の2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に挑んだ。

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 21時という遅い時間のキックオフながら、すり鉢状の構造になっているキング・アブドゥラー・スポーツ・シティの気温は32度という猛暑。しかも5万6000人超の大観衆が押し寄せたため、「人の熱気ですごい空気がこもっている感じがするので、暑さ以上に難しいスタジアム」と鎌田大地(クリスタルパレス)も険しい表情を浮かべていた。

 この会場で敗れた2017年9月、2021年10月のゲームも終盤失速し、ミスが出て1点を失った。日本としては絶対に同じ轍を踏むわけにはいかなかったのだ。

 森保一監督が送り出したのは、9月のバーレーン戦(リファー)と同じスタメン。同じ中東アウェイで得た前向きな感触をそのままサウジにぶつけようとしたのだろう。

 3バックは谷口彰悟(シント=トロイデン)がセンターに陣取り、右に板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)、左に町田浩樹(サン=ジロワーズ)が入る形で、冨安健洋(アーセナル)と伊藤洋輝(バイエルン)をケガで欠く中、現状のベストと言える陣容だった。
 

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