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サッカー日本代表の運命は守田英正で変わった? 最悪の流れになりかけた中で見せた機転とは?【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

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 現地時間10日、サッカー日本代表は2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第3戦・サウジアラビア代表との一戦を2−0の完封勝利で終えた。アウェイでの厳しい戦いをものにした日本代表はこれで予選3連勝。アジアの強豪相手にも攻撃的3バックを継続して採用したが、これまでとは違った一面を見せてくれた。(文:西部謙司)

▽著者プロフィール:西部謙司

1962年9月27日生まれ、東京都出身。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材。現在は千葉市に住み、ジェフ千葉のファンを自認し、WEBスポーツナビゲションでは「犬の生活」を連載中。サッカーダイジェスト、フットボリスタなどにコラムを執筆中。『ちょいテク 超一流プレーヤーから学ぶちょっとスペシャルなワザ』監修(カンゼン)、「サッカー右翼サッカー左翼」(カンゼン、)近著に『戦術リストランテⅣ』(ソル・メディア)、「ゴールへのルート」(Gakken) 、共著の『サッカー日本代表の戦術が誰でも簡単に分かるようになる本』(マイナビ)、『FCバルセロナ』(ちくま新書)がある。

9月シリーズとはレベルの違う相手

守田英正
【写真:Getty Images】

 過去2戦と同じく超攻撃的3−4−2−1システムで臨んだ日本代表。しかし、サウジアラビア代表にボールを運ばれ、これまでの2試合とは違って自陣でのプレー時間も長かった。

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 本来は相手を押し込んでこそ特徴が出るシステムなので、難しい流れになっていたといえる。しかし、手堅い守備と精度の高い攻撃でゲームをコントロール。決定機を確実に決めて勝利した。

 後半、両ウイングバック(WB)を伊東純也、前田大然に代えてからの5−4−1のブロックは固く、サウジアラビア代表の攻撃がトーンダウンしたこともあって、日本代表は試合をコントロールしながら進めている。

 超攻撃的布陣が奏功したわけではないが、別の顔をみせることで難しい試合をそう思わせないまま勝ち切り、日本代表の底力を示していた。

 前半、これまでの2試合とは全く違う展開になっている。最初から引いて守備を固めた中国代表、バーレーン代表とはレベルの違う相手である。しかも完全アウェイ。この試合に超攻撃的システムで臨むのは少し無理があったかもしれない。

 カギを握るのはアタッカーの守備だった。
 

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