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Jリーグ 2か月前

矢島慎也は気付いている「当時に比べたら…」J1昇格目前の清水エスパルスに潜む大きな課題。6試合で5度も…。【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「警戒するなよ」信頼関係が垣間見える一面

「監督になってからの秋葉さんをあまりよく知らないので、ちょっと距離を置こうかな、と」

 同席していた秋葉監督が、すかさず「おい、警戒するなよ」と茶々を入れる。時空を超えた絆の強さを感じさせた指揮官は、U-23韓国代表とのAFC・U-23アジアカップ2016決勝で同点弾を、そして、U-23スウェーデン代表とのリオ五輪グループステージ最終戦で決勝弾を決めている矢島をこう評価していた。

「ここぞ、という試合で点を取れる選手。今シーズンは特に勝負強さをメインテーマにすえて戦っていきたいので、インテリジェンスの高さや巧さも含めて、うってつけの選手がきてくれた」

 昨シーズンは水戸とのJ2リーグ戦最終節でJ1への自動昇格を、東京ヴェルディとの昇格プレーオフ決勝ではJ1昇格そのものを逃した。水戸戦も東京V戦も、試合結果は1-1の引き分けだった。それでも目指す場所に戻れなかった理由を、肝心な場面で勝負強さに欠けたと分析したうえでオフの補強を行った。

 迎えた今シーズン。大きな期待を背負って加入した矢島は、折り返しを迎えた夏場からスーパーサブとしてベンチで待機。昨シーズンに所属したレノファ山口FCと対峙した9月14日の第31節。同点とされた直後の70分から投入された矢島は、70分、86分に連続ゴールを決めて4-1の勝利に貢献した。

 続く藤枝MYFCとの第32節では、同じく1点ビハインドの後半開始とともにピッチに立ち、攻撃に変化を加えて52分、58分、60分に決まった怒涛の連続ゴールを縁の下で演出した。山口戦で左SH、藤枝戦ではボランチで出場した矢島へ、秋葉監督は最大級の賛辞をおくっている。

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