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Jリーグ 2か月前

矢島慎也は気付いている「当時に比べたら…」J1昇格目前の清水エスパルスに潜む大きな課題。6試合で5度も…。【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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 明治安田J2リーグの第34節、水戸ホーリーホック対清水エスパルスが行われ、結果は2-2の引き分け。2点ビハインドの状況から同点に持ち込んだ清水は、次節勝利でJ1昇格が決まることになった。それでも、この日途中出場から同点ゴールを決めた矢島慎也は「喜べるような試合ではない」と細心の注意を払っている。(取材・文:藤江直人)

千差万別な役割をこなす矢島慎也

矢島慎也
【写真:Getty Images】

 ある試合はサイドハーフ(SH)で、別の試合はトップ下で、状況次第ではボランチでも。清水エスパルスのMF矢島慎也は中盤のすべてのポジションで、特に夏場以降の戦いで後半途中からピッチへ送り出されてきた。

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 もちろん展開によって、交代で出場する選手に託される役割は千差万別。矢島の場合はゲームチェンジャーとして、ゴールを決める仕事やゴールを導く仕事、あるいは攻撃の組み立て役を任される。

「うーん、やはり大変ですよ。やるべき仕事が本当に多いので」

 勝負どころの9月に入ってから、矢島はこんな言葉を残した。ピッチ上から見える光景を含めて、試合ごとにすべてが異なるのだから無理もない。もっとも、これがいい意味での“ぼやき節”だったのは、続けて口を突いた、清水を率いる秋葉忠宏監督に言及したコメントが物語っている。

「しかも秋葉さんはそれを、平気で『やってくれ』と言ってくる。ただ、それは自分に信頼を置いてくれている証とも受け取れるし、その信頼にしっかりと応えなきゃいけない、というのもあります」

 敵地・ケーズデンキスタジアム水戸で、水戸ホーリーホックと対峙した6日のJ2リーグ第34節。MF乾貴士に代わり、67分から左SHとして投入された矢島の役割はゴールゲッターだった。そして、矢島が出場した時点で1-2と清水がリードを許していた一戦は82分に大きく動いた。

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