DF:マタイス・デ・リフト(マンチェスター・ユナイテッド)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年8月12日
今季リーグ成績:7試合1得点0アシスト
昨シーズンのFAカップ優勝によって今シーズンの続投が決まったマンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハフ監督は、チームを強化するべく、今夏に2人のアヤックス時代の教え子を迎えた。
その1人であるヌサイル・マズラウィは早くも欠かせない選手となっているが、マタイス・デ・リフトはベストなパフォーマンスを発揮できているとは言い難い。
バイエルン・ミュンヘンから加入したオランダ代表DFは、サウサンプトンとの第4節で得意のセットプレーからゴールを記録。他の試合でもセットプレーのターゲットとして機能しており、守備面でも前向きでの1対1の対応には光るものがある。
一方で不安要素も多い。プレミアリーグの第一線で活躍しているリバプールのフィルジル・ファン・ダイクやアーセナルのウィリアン・サリバほどのアスリート能力があるわけではないため、フィジカル能力が武器のFWには苦戦する傾向にある。スピード不足から背走した際に脆さが出るシーンも多く、相手によっては弱点を露呈するタイプの選手と言えるかもしれない。
そして、最も苦戦を強いられているのがビルドアップだ。テン・ハフ監督がチームにビルドアップの形を落とし込むことができていないのか、相手のプレスを受けると、チーム全体で露骨に苦戦する。デ・リフトもアヤックス出身とはいえ、アストン・ヴィラのパウ・トーレスのように個人能力で最終ラインから違いを作れるタイプの選手ではない。これに関しては個人の問題よりもチームが抱えている課題で、指揮官が志向するサッカーと所属する選手たちのスタイルの不一致問題が依然として残っている。