海外日本人選手　最新ニュース

【写真：Getty Images】

鈴木彩艶が今季初の無失点

　サッカー日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマは現地時間6日、セリエA第7節でボローニャと対戦し、0-0で引き分けた。試合後、ファビオ・ペッキア監督はこの試合を振り返りつつ、鈴木についても言及した。イタリアメディア『CALCIO STYLE』が、6日に報じている。

　この試合でも鈴木は、先発入りを果たし、3試合連続でスタメンに名を連ねた。前半から多くのチャンスを作っていたアウェイのパルマだったが、52分に右SBのウォヨ・クリバリがダン・ヌドイェを踏みつけてしまい、レッドカードが提示され、退場者を出す苦しい展開に。それでもパルマは、最後まで得点を許さず、勝ち点1を獲得した。鈴木は55分のサンティアゴ・カストロの強烈なミドルシュートを防ぐなど、好セーブを披露し、パルマにとって今季初のクリーンシート達成に大きく貢献した。

　ペッキア監督は、52分から数的不利での戦いを強いられたこの試合について「我々は素晴らしい試合をした。セットプレーで少し危険なシーンもあったが、前半は多くのチャンスを作った。しかし、52分からは別の試合となったものの、チームはうまく対応し、秩序を持って守備をしてくれた。素晴らしい雰囲気の中で、選手たちは主役になろうと努力してくれたことに、満足している」と後半の立ち上がりから10人で戦うこととなったにも関わらず、勝ち点1を獲得した、チームの戦いぶりと姿勢を称賛した。

　さらに、ここまでシュートストップだけでなく、カウンターの起点となるロングキックなどでも存在感を発揮している鈴木に関しては「鈴木はチームに加わってまだ間もなく、後方からのビルドアップに関しても多くを求めているが、彼のチームへの適応については満足している」と今夏に加入したばかりの22歳のGKについてコメントしている。パルマの次戦は代表ウィーク明けの19日、セスク・ファブレガス監督率いるコモとアウェイで対戦する。