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Jリーグ 2か月前

「弱いチームだと自分は思う」浦和レッズ、佐藤瑶大が指摘する問題。3試合4失点の現実「マリウスがいなくなって…」【コラム】

text by 石田達也 photo by Getty Images

「だからこそ、踏ん張って勝ちたい」

 佐藤はC大阪のクリアボールを回収し、攻撃へとつなげると、82分にはコーナーキックの流れからペナルティーエリア内で右足を振る。しかしこれは相手選手にブロックされた。

 押し込む展開とは裏腹に得点だけが足りない。C大阪の牙城を崩せず時間だけが過ぎ、浦和陣内でボールを回され時計の針を進められると試合終了のホイッスルがピッチに鳴り響いた。

 佐藤は「サポーターは勝って欲しいから応援をしてくれていると思う。だからこそ、踏ん張って勝ちたい。練習から盛り上げて、勝つために何が必要か意識したい」と決意をあらたにした。

 マチェイ・スコルジャ監督が就任し4試合を終え1勝3敗。まさかの3連敗で3試合連続無得点となり攻撃面にも課題を抱えているが、3試合4失点の守備面にも問題がある。

 ここから国際Aマッチ期間となり、約2週間の中断期間があるが、指揮官は「守備も攻撃も同じように重点的にやらないといけない。ここ3試合で4失点している。失点を分析するとシステムの崩壊による失点はなかったと思う。個人のミスなどが原因だった。今までやってきたことを続け、さらに改善していくように守備の準備は進めたい」と具体的に語った。

 浮上のきっかけを掴めず厳しい状況が続くが、どんな場面でも、一人ひとりが責任を持ってプレーすることは勝利への絶対条件だ。3連敗という苦汁を飲まされた教訓を生かせるかどうか、チーム全員の修正力が問われる。

 中断期間明けの東京ヴェルディ戦は負の流れを払拭する試合にしなければいけない。

(取材・文:石田達也)

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