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まったく歯が立たず…。J2でボロボロだった歴代チーム6選。「魔境」に飲み込まれたクラブは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FC町田ゼルビア(2012年)

元FC町田ゼルビア所属FW鈴木孝司
【写真:Getty Images】

2012シーズン成績:7勝11分24敗(勝ち点32)
監督:オズワルド・アルディレス、楠瀬直木、秋田豊

 2024シーズンの明治安田J1リーグで昇格初年度ながら優勝争いに食い込んでいるFC町田ゼルビア。クラブ史を塗り替える躍進を続けているが、2012シーズンには拭い去れない屈辱を味わっている。

 2011シーズンに日本フットボールリーグ(JFL)で3位に入った町田は、念願叶って2012シーズンからJ2リーグに参入を果たした。新指揮官にはJクラブでの指揮経験のあるオズワルド・アルディレスを迎え、選手やファンは期待に胸を躍らせていたことだろう。

 第3節・ガイナーレ鳥取戦でJリーグ初勝利、第4節・ロアッソ熊本戦で連勝を飾るなど、シーズン序盤における町田の出来は決して悪くなかった。だが、第12節のホームでのギラヴァンツ北九州戦から第27節のアウェイでの北九州戦まで16戦連続未勝利を喫したことが痛手となり、最終節の湘南ベルマーレ戦を0-3で落としたことでJ2最下位が確定する。

 JFLで優勝したV・ファーレン長崎の2013年からのJリーグ加盟が承認されたため、町田は長崎と入れ替わりでのJFL降格が決定し、Jリーグ正会員資格も喪失してしまった。

 在籍たった1年でJリーグからJFLに逆戻りした町田。現在J1リーグで見せつけている「強いゼルビア」のイメージが強烈なだけに、より2012シーズンの暗部が際立つ。

 アルディレス監督はポゼッションサッカーを貫こうとしたが、当時の町田には今シーズンのチームのような「泥臭くとも勝利をもぎ取る」姿勢が足りていなかったのかもしれない。
 

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