主力投入で生まれた流動性
60分にレアンドロ・トロサール、マルティネッリ、そしてミケル・メリーノが入るとチームの流動性は大きく向上。ライスが右サイドに加わったことで、前半ジェズスに欲しかった動きをパーティが行えるようになった。
機動力のあるライスが中盤の底に入ったことで、それまでウィリアム・サリバの脇でビルドアップに参加していたパーティはある程度リスクを冒して高い位置を取ることができるようになり、抜群なタイミングでサカをサポートすることができるようになった。
逆転ゴール直前のシーンを見ると、パーティはインナーラップでサカの前方に空いたスペースを突いている。そしてライスはミドルシュートを狙える位置まで攻め上がってきている。このタイミングでサカは内側に切り込み、右サイドから左サイドのマルティネッリに完璧なクロスを供給。セインツ守備陣の死角から走り込んだマルティネッリはいとも簡単にゴールネットを揺らして見せた。