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Jリーグ 2か月前

浦和レッズには何が足りないのか…。小泉佳穂がベンチから見ていた真実の景色。「戦術的なというか…」【コラム】

text by 河治良幸 photo by Getty Images

唯一にして最大の決定機は途中出場の小泉佳穂から

 後半は同じメンバーのまま、システムを4-2-3-1から4-4-2に変更して、多少は相手陣内でクロスやシュートを増やすことはできたが、守備を固めるセレッソの5バックをこじ開けるには至らない。そうした状況で、76分に投入されたのが、この日28歳のバースデーを迎えた小泉佳穂だった。

 同時に中島翔哉も入ったことで、再びスコルジャ監督はシステムを4-2-3-1に戻す。すると、左サイドの小泉はボランチの安居海渡、トップ下の中島と絡みながら、右サイドの前田直輝を走らせるなど、それまでの浦和と違った攻撃リズムで、可能性を見せた。

 そして浦和にとって最大のチャンスは85分に訪れた。

 右センターバックの佐藤を起点に、右サイドバックの関根貴大が斜めのワイドパスを受けて、右外に開いた前田にパス。そこから内側を追い越して、リターンパスを受けるとタイミングよく、ペナルティエリア内の右側に侵入した。

 その間に、左の外側からFWチアゴ・サンタナのブラインドに走り込んだ小泉が、関根からのクロスが来る瞬間に、チアゴ・サンタナに引っ張られた相手ディフェンスの手前を中に切り込み、フリーで右足のダイレクトシュートを放った。

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