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Jリーグ 2か月前

「あんなに勝てなかった経験は…」セレッソ大阪、田中駿汰がいま思うこと。“中盤で勝負”の理想は崩れ「何がダメ…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「ダービーの流れを持続するために…」

「私はいつも試合前日にメンバーを伝えますが、今回はギリギリまで悩んで試合当日のミーティングで伝えました。疲弊している選手が多く、ケガを抱えている人間もいる中、ダービーの流れを持続するために同じメンバーで戦いました」

 小菊監督が言うように、今回も11人全員が強硬出場し、埼玉スタジアムでの難しい一戦に挑んだ。

 最終ラインの統率役である田中は1トップのチアゴ・サンタナ、トップ下に入った原口元気らの動きを見つつ、スキを作らない守備を心掛けた。

「形はダービーの時と変わらず、守備でしっかり前からハメていくという狙いがあって、それが頭からできていた。前の選手も一生懸命追って(相手を)限定してくれたので、組織的な守備ができたと思います」と背番号10は手ごたえを感じながらプレーしていた。

 いい流れの中、セレッソは早い段階で先制点をもぎ取る。17分の左CK。ルーカスのキックは少し流れて大きくなったというが、逆にそれが奏功。ファーサイドの進藤亮佑と為田大貴が安居海渡と2対1の状況になり、大外の為田がフリーで右足シュートをねじ込んだのである。

「セットプレーはしっかり配置をつけていた。ニアもファーも狙いを持っていて、タメ君がうまく入ってくれた」とニアで囮になった田中はしてやったりの様子だった。

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