クリスタル・パレス(イングランド)
監督:オリヴァー・グラスナー
順位:18位(0勝3分3敗)
クリスタル・パレスを率いるオリヴァー・グラスナー監督の苦悩はまだ続きそうだ。
昨季途中にパレスを率いることになったグラスナー監督は、補強なしでチームを一気にボトムハーフからトップ10フィニッシュへ導き、その手腕の高さを見せた。
しかし、今夏の移籍市場でその原動力となったFWミカエル・オリーズ(→バイエルン)、ヨアキム・アンデルセン(→フラム)らチームの主力選手が退団。
日本代表MF鎌田大地らを補強をしたとはいえ、戦力ダウンは避けられない。この問題をグラスナー監督がどう乗り越えるのかが注目されていた。
しかし、ここまでグラスナー監督はチームの最適解を見つけられていない。プレシーズンは5試合3勝2分と上々の結果だったが、いざプレミアリーグが開幕すると絶不調に。ここまでリーグ戦6試合を3分3敗という結果で消化しており、開幕から未だ勝利がないという危機的な状況に陥っている。
さらに付け加えると、パレスがここまで対戦した相手は、チェルシーを除けばリーグ順位の低いチームが多い。直近の第6節エバートン戦(1-2)では、同じくリーグ戦未勝利だった相手に待望の初勝利を与えてしまった。
対して、ここからリーグ戦3試合はリバプール、ノッティンガム・フォレスト、トッテナムと手強いチームとの対戦が続く。是が非でも勝ち点3が欲しいパレスを嘲笑うかのように、初勝利のハードルが上がっている。
ここで勝利を挙げられるかがクリスタル・パレス浮上のカギを握っているといっても過言ではないだろう。