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イタリアにはミラノ市を本拠地とするクラブが2つ存在する。インテルとミラン。両クラブがホームスタジアムとして使用する「サン・シーロ」は約100年の歴史を持つ欧州でも屈指の老舗スタジアムだが、老朽化もあり数年前から新スタジアム構想が練られている。だが、その計画は一向に進む気配がない。その理由に迫る。(文:佐藤徳和)
一向に進まない新スタジアム構想
遅々として進まないインテルとミランの新スタジアム問題。「まるでエベレストに登るようで、頂きを目にすることができない」と嘆くのは、インテル法人部門の最高経営責任者(CEO)のアレッサンドロ・アントネッロだ。
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2019年6月、アントネッロCEOとミランのパオロ・スカローニ会長の連名により、「サン・シーロを全面改修し、隣接する場所に建設する」と発表された新スタジアムは、当初の予定では12億ユーロ(約1920億円)を投資して、6万から7万の収容人数を持つスタジアムが2023年末には完成し、2024年には最初の試合が行われるはずだった。
サン・シーロだけでなく、スタジアム建設が一向に進まないイタリアにあってこの声明を信じた人がいたのかどうかはさておき、2024年秋になっても、サン・シーロ周辺では建設機材や重機すら見かけられない。
2032年にはトルコとの共催ではあるが、イタリアにとって悲願のユーロ(EURO)開催が控えている。果たして8年後に、サン・シーロに代わる新スタジアムで欧州の祭典を迎え入れることができるのだろうか。