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「韓国サッカー界混乱の序幕」代表監督選任問題で揺れる韓国、クリンスマン前監督就任から問題あり?W杯出場権剥奪の可能性も

text by 編集部 photo by Getty Images

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韓国代表
【写真:Getty Images】

韓国代表に漂う暗雲

 韓国サッカー界は、今年7月に韓国代表の指揮官に就任したホン・ミョンボ監督の選任過程に問題があったというスキャンダルに揺れている。韓国メディア『nate』は、ホン・ミョンボ監督だけではなくユルゲン・クリンスマン前監督の選任からすでに問題を抱えていたと報じている。

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 今年の7月に韓国代表の指揮官に就任したホン・ミョンボ監督。しかし、この選任過程が不透明であったとして韓国国内では批判を浴びており、関係者が国会に召喚されるという状況に発展している。さらに、これに付随した不透明なお金の流れがあったとも言われており、大韓サッカー協会(KFA)の会長を務めるチョン・モンギュ氏に対しては国内から退陣を求める声も高まっていた。

 同メディアは、「韓国サッカー界混乱の序幕」と題して、韓国サッカー協会を管轄している文化体育観光部(文体部)が行った監査によると、現監督だけではなくクリンスマン前監督の時から選任過程が不透明であり問題を抱えていたと伝えていた。

「クリンスマン前監督は就任前から異論があった人物だ。そんな前監督についてKFA会長チョン・モンギュ氏が主導的な役割を果たしたという。文体部は『KFAは代表チーム監督選任において関連規定を遵守したと主張しているが、クリンスマン前監督の選任で強化委員会の機能を無力化した』と指摘した。同会長は強化委員会が構成される前にすでに候補者リストを作成して、エージェントを通じて接触していたようだ。さらに前監督を含む、最終候補者の最終二次面接については監督の推薦権限がない会長が直接行っているという」

 一方で、不透明な部分があるKFAに政府が介入したことによって、国際サッカー連盟(FIFA)とアジアサッカー連盟(AFC)は警告文を送っている。 FIFAは定款13条に「各国サッカー協会は第三者の干渉を受けてはならない」、同14条に「政治的な干渉から独立でなければならない」と規定を設けており、過去には、クウェート政府が体育団体に影響力が行使できるよう法律を改正したことで、同代表チームに制裁措置を与え18年W杯ロシア大会アジア予選の出場を禁止していた。

 そのため、最悪の場合は韓国代表のW杯出場権が剥奪される可能性もあるという不穏な状況が漂っている。

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【了】

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