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出さなきゃよかった…。リバプール退団で化けた元アカデミー選手6人。他クラブで才能開花させた男たち

シリーズ:退団で化けた元アカデミー選手6人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ミケル・サン・ホセ(元スペイン代表)

ミケル・サン・ホセ

【写真:Getty Images】

生年月日:1989年5月30日
所属クラブ:現役引退
在籍期間:2007年8月~2010年7月

 アスレティック・ビルバオの下部組織に所属していた17歳の頃、ミケル・サン・ホセにリバプールから声がかかる。2007年8月、当時指揮を執っていたラファエル・ベニテス監督に乞われ、同選手はイギリスへ渡った。

 しかしながらリバプールでは主にリザーブチームでのプレーにとどまり、トップでは1試合も経験しないまま、2009年8月に期限付き移籍でビルバオに戻ってしまう。少年時代を過ごしたクラブに帰還しても、当初は出番に恵まれなかった。

 しかし同シーズンのラ・リーガ後半から徐々にピッチに立つ回数を増やし、最終的には公式戦30試合に出場した。そして2010/11シーズン開幕前、サン・ホセはビルバオへの完全移籍を決断し、古巣に復帰する。これ以降は完全にクラブの主力に定着した。

 主にセンターバックとしてプレーしていた同選手は、エルネスト・バルベルデ監督のもとでは守備的MFとして中盤に君臨。ボール保持時は冷静な判断を見せ、非保持の際はインテンシティの高さを示した。11シーズン在籍したビルバオにおいて、サン・ホセはリーグ戦通算304試合に出場した。

 なお、同選手が英メディア『Sky Sports』に2017年3月に語ったところによれば、リバプール所属時代を「私にとっては良い決断だった。今の私があるのは、そこでの経験のおかげだ。リバプールで2年間過ごし、ワールドクラスの選手や、選手一人一人の成長を助けてくれるコーチに囲まれて過ごしたことは、とても重要なことだった」と振り返っている。

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