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Jリーグ 2か月前

FC町田ゼルビアに欠けていたもの。「試合前の段階から…」守護神・谷晃生が明かしたゲームプランの崩壊【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「まだ6試合も残っている」

「ここでズルズルと落ちていってしまうのも逆に、という感じなので。負けたといってもまだ勝ち点で3ポイント差なので、みんなで奮起して次にまた勝って、最後まで優勝戦線に食らいついていきたい」

 ねぎらってきた谷へ「ナイスキーパー!」と同じ言葉を返した大迫もまた、広島として9シーズンぶり4度目の、自身がかかわるシーズンでは初めての優勝へ向けて決意を新たにした。直近の10試合で9勝1分と、終盤戦に入って身にまとう圧倒的な強さを、継続させていく未来しかいまは見えていない。

「まだ6試合も残っているし、何よりも勝ち続けることでしか優勝はないと思っているので」

 もっとも、2人はチームメイトとして、すぐに再会を果たすだろう。大迫が3月シリーズから、谷が6月シリーズからそれぞれ復帰を果たしている森保ジャパンが、敵地でサウジアラビア代表と、ホームでオーストラリア代表と対戦するFIFAワールドカップ26アジア最終予選のメンバーが10月3日に発表される。

 フィールドプレイヤーとは異なり、たったひとつしかないポジションを争うゴールキーパーの戦いは、いま現在の森保ジャパンで序列を変えて継続されている。ファーストチョイスになっているのは、東京五輪で谷、大迫に次ぐ3番手で、今シーズンからはセリエAのパルマでプレーする鈴木彩艶。同じ目標を共有するかけがえのない仲間であり、ライバルでもある至高の関係が、大迫と谷をさらに成長させていく。

(取材・文:藤江直人)

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