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Jリーグ 2か月前

FC町田ゼルビアに欠けていたもの。「試合前の段階から…」守護神・谷晃生が明かしたゲームプランの崩壊【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

お互いが認め合う戦友「ナイスキーパー!」

「ドクターからは、完治させるためには遅かれ早かれ手術を受ける必要があると言われました。僕からはドクターに『いま手術を受ければ、2024シーズンの開幕に間に合いますか』と聞いたら『間に合う』と。代表のアジアカップもあったので悩みましたけど、先を考えて、完治させた方がいいと判断しました」

 昨シーズン限りで引退した広島のレジェンド、林卓人氏から守護神の象徴でもある「1番」を継承した今シーズン。開幕からリーグ戦の全32試合でフルタイム出場を続ける大迫に対して、谷も新天地・町田で守護神を拝命し、出場停止だった1試合を除いて31試合で先発に名を連ねている。

 広島と湘南の守護神として、それまでにリーグ戦で5度顔を合わせてきた2人は今年4月、谷が所属チームを変えた状況で初めて対峙した。雨中の町田GIONスタジアムで行われた第6節。開幕戦で引き分けた後は破竹の4連勝をマークし、単独首位に立っていた町田に初黒星をつけたのは広島だった。

 あれから178日。今度は2024シーズンの覇権の行方を左右する天王山で再び顔を合わせ、町田相手に無失点でゲームを終えた守護神へ、素直に完敗を認めた谷が「ナイスキーパー!」と声をかけた。

 なかなかうかがいしれない、試合が終わった直後のやり取り。谷が巻き返しを誓った。

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