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Jリーグ 2か月前

FC町田ゼルビアに欠けていたもの。「試合前の段階から…」守護神・谷晃生が明かしたゲームプランの崩壊【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

枠内シュートはわずかに1本「みんなのプレーが勝因」

「自分たちが積み重ねてきたものがどこか欠けていたというか、集中力を少し欠いていたような状況で後手を踏んでしまったのかな、と。最後まで相手のアグレッシブさに上回られていた部分もあったし、実際に失点した場面だけでなく、試合前の段階からちょっとフワッとした部分があったのかな、という感じです」

 対照的に大迫は、町田の攻撃陣に対して高く、険しい壁であり続けた。56分に左サイドからMF相馬勇紀が放った町田の十八番、ロングスローを果敢に飛び出してキャッチ。3分後にはFW藤本一輝が放った、この試合における町田の唯一の枠内シュートもコースを読み切り、完璧なパンチングでCKに逃れた。

「ロングスローのこぼれ球を拾って、さらに押し込んでくるのが相手のスタイルなので。自分が前へ飛び出したときにはしっかりとキャッチする部分で、そこの判断はしっかりとできていたと思う」

 空中戦を制して相馬のロングスローをキャッチした場面を振り返った大迫は、ペナルティーエリアの外から放たれた藤本の一撃にも、当然とばかりに「それほど難しいシュートではなかった」とこう語る。

「ただ、ああいった場面で相手にゴールを割らせないのは、非常に大事だと思っている。今日はみんながセカンドボールの攻防を含めた肉弾戦で負けなかった。それを拾って入れ替わって、というのが相手の最大のストロングポイントなので、セカンドボールを拾い続けたみんなのプレーが勝因だと思っています」

 年代別の日本代表でキーパー陣のトップランナーを担い続けたのが、サンフレッチェ広島ユースから2018シーズンにトップチームへ昇格した1999年生まれの大迫だった。

 そして、同年にガンバ大阪ユースから飛び級で昇格した、ひとつ年下の谷はプロ3年目の2020シーズンに大きな決断をくだす。

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