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FC町田ゼルビアに欠けていたもの。「試合前の段階から…」守護神・谷晃生が明かしたゲームプランの崩壊【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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 明治安田J1リーグの第32節、サンフレッチェ広島対FC町田ゼルビアは2−0でホームの広島が勝利した。4試合ぶりに無失点で試合を終えた広島の守護神・大迫敬介に対して、町田のGK谷晃生は今シーズン7度目の複数失点を喫してしまった。日本代表で切磋琢磨しポジション争いをする戦友同士が目指すものとは?(取材・文:藤江直人)

盟友とのプロで7度目の直接対決

谷晃生
【写真:Getty Images】

 反対側のゴールマウスを守る、FC町田ゼルビアの守護神の存在がどうしても気になった。首位攻防戦の天王山だった28日の直接対決を、4試合ぶりのクリーンシートで制した直後。本拠地エディオンピースウイング広島の取材エリアで、サンフレッチェ広島の守護神・大迫敬介が、胸中に秘めてきた思いを明かした。

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「そういった点も、この試合の前から注目されていたので。そのなかでチームがクリーンシートで勝てた、というところで、自分の持ち味をひとつ出せたのかなと思っています」

 大迫が言及した「そういった点」とは、3年前の東京オリンピック(五輪)を含めた年代別の日本代表で切磋琢磨し続け、いま現在はともに森保ジャパンのゴールキーパー陣に名を連ねる町田の谷晃生を指す。

 同じピッチのうえで、敵味方にわかれた2人がゴールマウスを守った。プロで7度目の直接対決で笑ったのは大迫だった。

 
 ともに勝ち点59で並び、得失点差で上回る広島が首位に立つ状況で迎えたJ1リーグ第32節。先に試合を動かしたのは、2万6655人が駆けつけたホームの圧倒的な後押しを受けた広島だった。
 

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