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世界屈指のビッグクラブであるアーセナルは、過去に数多くの大物選手を獲得してきた。もちろんその中には大成し、チームに欠かせない選手たちもいるが、一方で期待に応えられず、獲得時を大きく下回る金額で売却せざるを得ない選手たちもいた。今回は、クラブ史に残る大損移籍の選手をピックアップして紹介する。
MF:ヘンリク・ムヒタリアン(元アルメニア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1989年1月21日
獲得額:3400万ユーロ(約54億円)
放出額:フリー
差額:約54億円
ヘンリク・ムヒタリアンは、昨季のインテルでスクデット獲得の立役者となった。35歳となった今でも健在な姿を見せているが、20代後半で加入したアーセナルではほとんど輝きを放つことができていない。
ドルトムントで圧巻の活躍を披露した後に移籍したマンチェスター・ユナイテッドで微妙な活躍に終わったムヒタリアンは、2018年冬の移籍市場にてアレクシス・サンチェスと入れ替わる形でアーセナルに加入。デビュー2戦目となるエバートン戦で3アシストを記録するなど上々のスタートを切ったかと思われた。
ところがアーセナルでもドルトムント時代に披露したような2桁ゴール2桁アシストの活躍をすることができず。2018/19シーズンも得点に関与できたのは5試合だけだった。
クラブは高い給料に見合わないパフォーマンスと捉えて放出に動くと、迎えた2019年夏の移籍市場の最終日にローマへの1年間の期限付き移籍が決定。有償での期限付き移籍となり、310万ユーロ(約4.9億円)がアーセナルに支払われた。そしてムヒタリアンはこの移籍をキッカケに完全復活を遂げる。
そして翌シーズンの夏の移籍市場にて、ムヒタリアンとアーセナルの契約が残り1年に迫っていたこともあって両者は契約を解除。フリーでローマに移籍した。当時のムヒタリアンの市場価値が2000万ユーロ(約32億円)あったことを踏まえると、契約が残り1年とはいえ、いくらか移籍金を回収したかったところだが、それ以上に高すぎる給与をカットすることが先決だと捉えたのかもしれない。
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