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【アーセナル分析コラム】あまりに美しかった45分。ウーデゴールが不在だからこそ生み出された、新たな形とは?

シリーズ:分析コラム text by 竹内快 photo by Getty Images

カギを握るのは両サイドバックの動き


【写真:Getty Images】

 ミケル・アルテタ監督は、サイドで選手たちが立ち位置を連続的に入れ替えることで、レスターの守備に綻びを作ることを目指した。


 これに対して、レスターを率いるスティーブ・クーパー監督は、ボール非保持時[4-4-2]の布陣を採用。アーセナルのウイング(ブカヨ・サカとガブリエル・マルティネッリ)にボールが入ると、サイドハーフの選手がサイドバックとともにダブルチームで対応した。サイドに人数をかける徹底したディフェンスで、その脅威の無効化を図ったのだろう。

 しかし、アーセナルの右SBユリエン・ティンバー、左SBリッカルド・カラフィオーリの動きがそれを無効化することになる。

 彼らはハーフレーンとサイドレーンを上手く使い分けながら前方のウイングをサポート。ダイナミックな攻撃参加でサカやマルティネッリに1対1のシチュエーションを提供した。

 これに、右サイドではカイ・ハフェルツが、左サイドではデクラン・ライス、レアンドロ・トロサール、ガブリエウ・マガリャンイスが加わった攻撃が展開された。

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